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2015年12月28日 (月)

康珍化

先日、職場の40代の男性から、
「BoAの『メリクリ』持ってる?」って聞かれた。
たまたまBoAのベストアルバム持っていたので、
「なんで?」と尋ねると、
「メリクリいいっすねぇ」と返ってきた。
40代男性にも響く「メリクリ」(笑)。
いい曲はいい曲なんだね。

BoAの代表曲は何か。
よく歌番組で歌われることでいえば、
「VALENTI」と「メリクリ」ではないだろうか。

彼女がよく売れていた2000年代後半まで、
シングル曲の多くは渡辺なつみによる作詞だが、
「VALENTI」と「メリクリ」の2曲は、奇しくも康珍化の作詞だ。
渡辺なつみの良さは良さとして、
やはり康珍化には人を引き付けるテクニックがあるのだと確信した。
しかも、自分探しや日記のような歌詞が蔓延している時代に
ヒットへと導いたのだから。

康珍化といえば、
小泉今日子「艶姿ナミダ娘」、杉山清貴&オメガトライブのシングル、
上田正樹「悲しい色やね」、高橋真梨子の「桃色吐息」、
中森明菜「ミ・アモーレ」、Kinki Kids「全部抱きしめて」、
郷ひろみ「GOLD FINGER'99」等々、
アイドルから大人の歌までオールマイティにこなすベテラン作詞家だ。
私的には職業作詞家の№1は彼だと思っている。

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最初タイトルの「メリクリ」というのを見て「ダサい」と思ったけど、
それをも凌ぐ歌詞に散りばめられたシチュエーション。
「♪コンビニでお茶選んで~」とか、
恋人たちのなにげない日常のあるあるネタで切なくさせたり。
きっと「メリクリ」というタイトルも、聴き手が引っ掛かかるツールとして
あえて付けたのだと思う。

松本隆も大好きだけど、歌詞が一つの短編作品のように成立している感じで、
なんか別格…。
康の場合は、キャッチーなフレーズを埋め込みつつ、
曲と詞のバランスがほど良くマッチし、しかしながら記憶に残る…という。
ほんとに私の感覚だけだけど。

職業作詞家による、
聴き手が想像して楽しめる歌がまた流行ってほしい。


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