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2011年3月15日 (火)

秋田時間

   昨日は午後からパソコン教室に行くつもりだったのだが、午前11時ごろになって津波の警告や原発爆発のニュースが流れ、緊迫し始めたので、やはり念のため一週間教室は休むことにした。ガソリンスタンドにも行ったが、ハイオクはあるが、レギュラーは午後にならないと入らないとのことだった。今後もガソリンの不足は続くのかと店員に尋ねたところ、心配はないとの答えだったのでひとまず安心した。

 その後スーパーに買い物に行った。平日の割には人が多かった。パン類、インスタントラーメン、乾麺、缶詰、味のりなどはほとんど週末から品切れで、入荷されてなかった。そんななか、店内をウロウロしていると、「○○さ~ん!」とおばあさんが駆け寄ってきた。父がいた病院の2人部屋で一緒だったおじいさんの奥さんだった。1ヵ月ぶりの対面。おばあさんは隣町の人で、いろいろお世話になり、情報交換もさせてもらっていたので、とても懐かしく思えた。おばあさん、よく見るとレジで会計中の最中で、買い物カゴを置いたまま私を見つけて走ってきたみたいだ。人懐っこいおばあさんならではの微笑ましい行動なのだが、レジの人や後ろの人、迷惑かけてしまってごめんなさい。スーパーはそこしかないから、きっとたびたび会えるような気がする。

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(2001年フジテレビ・角川書店・東宝「冷静と情熱のあいだ」)

 その後ローソンに携帯の支払いに行った。やはりパン類、惣菜、おにぎりがない。盛岡から入荷しているのだが、地震の影響で滞っているようだ。パートの主婦らしき店員さんが、食料を求めてやってきた一人のおばあさんにホットメニューのチキンの説明を丁寧に秋田弁でしていた。「普通の(味)としょうゆ味があるども、私はしょうゆがオススメ。野菜どがつけで食(け)ばうめよー」。まるで親戚か家族のような接し方だった。東京では見たこともない光景。その店員さん、以前FAX送信で利用したとき、FAX機の不具合やスタンプの時間が狂っていたことを指摘したら、「業者がやっているので」という呑気な対応だったので、私は「だから田舎の店員は…」なんて内心思っていた。でも、今日のおばあさんへの優しい対応も田舎ならでは。これが秋田時間。郵便局の仕事も向こうに比べると遅い気がする。スーパーのレジの人もおしゃべりしながら。向こうだとすぐさまその場でクレームがつきそうなくらい、なんかのんびり。東京で暮らす前は私もこの光景が当たり前だった。本来私も秋田気質。良いところと悪いところ。今私はその間で揺れている。冷静と情熱の間で(笑)。

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コメント

東北を心より応援します。
頑張って下さい!

コウイチさん ありがとうございます。秋田は被害少なかったのですが、甚大な災害に見舞われた地の一日も早い復興を心より願っております。

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